2010年6月28日月曜日

Guido / Anidea


ダブステップのCDでのリリースが急に増えだした今日この頃、自分の中でダブステップに対してのイメージが変わってきたように感じます
Burial・Skream・TectonicやSkull DiscoそしてMary Anne Hobbsのコンピ等からダブステップを聴きはじめた経緯もあって「重い・暗い・だるい」といったイメージからThe Velvet Underground + Nicoのトリップ感に近いダンスミュージックという認識でいました
あれから4年が過ぎ、ダブステップも多種多用な変化を続けているのは周知の事実
ブリストルを拠点に活動するGuidoのアルバムを聴いて、そのイメージの崩壊は決定付けられた気がします
まるでプログレやサイケロックのようなジャケットの中身はお洒落感漂う適度にトリッピーなエレクトロニックR&B
快晴だった先週末、海へのドライブ中にリピートしていたのですが、決して美しいとは言えない地元の海水浴場がまるで外国のリゾート地の美しいビーチへと脳内で変換されました
とにかく聴いてて気持ちがいい、恐らく何度も聴くことになるでしょう
ポジティブなダブステップってのも意外に良いものです、今後こういったダブステップが増えるかもしれません


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2010年6月22日火曜日

Lorn / Nothing Else


購入して暫くたった現在もFlying LotusのCosmogrammaを繰り返し聴いてます、つい先日あるお店の店頭で見つけたアナログ盤も衝動買い(ポイント購入)してしまいました
やはりこれは素晴らしい、ただ少し飽きてきたのは事実です
そんな訳でFlying Lotus中心とするLA周辺のエクスペリメンタル・ヒップホップをもう少し色々聴いてみたいと思ってたら気になるものがリリースされました
Flying Lotus主催ののレーベルBrainfeederからリリースされたビート愛好家から天才の呼び声の高いLornの1stアルバム
適当にネットで情報を集めていると、かなり期待されている新人だということがわかりました
なんかゴリゴリとした硬い感じが何かに似ているなと思っていたらマスタリングはWarp所属のClarkでした
Clarkは尖っていてかっこいいんだけど、繰り返し聴くのは辛かったりします
Lornの1stを聴いてみての第一印象は簡単に言ってしまうと「Flying Lotus+Clark」をゴシック風味で仕上げた感じ
荒削りな感じは否めませんが決して凡作ではないと思います
正直期待しすぎていたのか若干肩透かしをくらったような気もします
ビート物は何度も聴くことによって新たな発見があるので、もう少し時間を置けば評価は変わるかもしれません


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2010年6月21日月曜日

Vex'd / Cloud Seed


前回に引き続き、つい先月リリースされたVex'dの新作
これは凄くキモかっこいい
呪術的なレゲエボーカルの乗った不穏な感じのする気持ち悪いトラックから始まるのですが、その曲自体このアルバムを象徴してるかのようで、なんとなくインダストリアルの創始者Throbbing Gristleを初めて聴いた時に感じた気持ち悪さやかっこよさと近い感覚を抱きました
ダンスミュージックとしてのダブステップだった前作と比べ、今作はより音楽として洗練されたドープなダブステップといった内容
BurialやPinchのアルバムよりも更に深く重い感じ
決して聴き易いアルバムではありませんが、この世界観に嵌ってしまうとまるで海の底をゆっくりと進む深海魚になった気分が楽しめます

2010年6月14日月曜日

Vex'd / De Generate


先日、たまに買物する中央区の個人経営のCD/レコードショップに立ち寄ってみました
こちらはNW・ポストロック・エレクトロニカを探しているときに重宝させてもらってます
大手CDショップには真似できない素晴らしい商品構成
しかもアナログも扱っていて、恐らく札幌でダブステップのレコードが売られている唯一の店でしょう
いろいろ試聴させてもらって、今回はCD2枚とレコード1枚を買いました(そちらの紹介はまたの機会に)
その際に入荷したばかりのダブステのレコードを何枚か試聴させてもらったのですが、その中の1枚が凄く良さそうでした
Aphex Twinの朋友μziqことマイク・パラディナスが主催するPlanet Muから2005年にリリースされていたVex'dの1st
胃壁までも振動させるかのようなベース、鞭で背中を優しく打たれているかのようなスネア
様々な変化を続けるダブステップの中ではとてもシンプルで原初的な作風
爆音で聴いてみたいのはこういった曲だったりします
残念ながらCDは入荷していないようなので、後日最近出た2ndと一緒に別ルートで購入
じっくり聴いてみたところこれが凄い、「重い」「痛い」「気持ちいい」
シンセのリフやボイスを聴いていると、ダブステップが正当なレイブ音楽の系譜に位置するということが改めて認識できました


2010年6月9日水曜日

Viva La Bam


流石にこの歳になると、無邪気にはしゃいでバカ騒ぎなんて出来なくなりました
昔を懐かしむのは老いた証拠かもしれませんが、あの時の一瞬を思い出すたびになぜか胸が熱くなります
そんな時に何度も繰り返し見てしまうDVDがこれです
MTVの低俗番組(※褒め言葉)Jackassでお馴染みのプロスケーターバム・マージェラが、サクセスを通し築きあげた自宅豪邸及びその周辺で彼の家族や仲間と共に毎回いろいろとおバカなことに挑戦していきます
父親の全ての下着にハンバーガーのプリントを貼り付けるというくだらないイタズラに始まり、自宅の庭を使い南北戦争ごっこしたり、両親が留守の間に家の中にハーフパイプを作ったり、閉店後のショッピングモールで一晩明かしたりなどなど・・・
長く見続けていると、自分もマージェラ家の一員になって一緒にバカをやってる気になってくるので何度も飽きずに観てしまいます
すっかり忘れてしまった何かを思い出すには最高のDVD



2010年6月5日土曜日

Silkie / City Limits Vol.1


日本のGoth TradもリリースしているロンドンのダブステップレーベルDeep Medi MusikからSilkieの1st
前述のFと似た感じのテック系ダブステップ
爽やかでキレイ目なウワモノと聴覚に粘りつくベースのコンビネーションが都会的な印象を与えます
ダブステップは基本的に退廃的で粗野なイメージがありますが、このアルバムは洗練されていてとにかくスマート

2010年5月31日月曜日

F / Energy Distorion


ダブステップを聴き始めて数年が経ちますが、そのルーツであるガラージや2ステップに関しては全くの無知だったので、ダブステップの踊れるMIXテープを作ろうとしても、どうしてもリスニング向けのアイデアしか浮かびません
去年くらいから踊れるダスステップのリリースが急激に増えてきました
ロンドンの下町で産声をあげたダブステップは世界各地に広がっていき、それぞれの場所で独自の進化を遂げているようです
テクノ大国ドイツではミニマルテクノとの融合がなされ、新しく踊れるダブステップが生まれました
フランス人プロデューサーFことFlorent Aupetitが、かつてないほど踊れるダブステップアルバムをリリースしました
同系統のShackleton・2562・Scubaと比べると少し柔らかくてカラフルな印象
リズムとベースラインに集中して聴いていると、その上に被さる綺麗目のシンセとの相乗効果によって生まれる美しいサイケデリアが多幸感を生み出します

2010年5月29日土曜日

Pavement / Quarantine the Past: The Best of Pavement


ここ暫くPitchforkのアルバムレビューを見るのが日課になっています
全世界のミュージックフリークに支持されているだけあって、ここのスタッフの音楽に対する感度は信頼に値します
10点満点の評価がついたアルバムはそんなに多くは無いと思うのですが、このPavementのベスト盤に10点が付いてました
Pavementのアルバムは長年愛聴してきましたが、確かに捨て曲のないこのベスト盤は素晴らしい
相変わらずのヘロヘロ感と唐突な疾走感、聴いていて心が落ち着かないのだけどそれが楽しい
Radioheadと並び、現在のインディーシーンに大きな影響を与えたのは間違いないバンドなので、MGMTやVampire Weekendが好きなら是非聴いてみてください
ちなみにLPとCD両方買ってしまいました

VA / Trip-Hop Anthology


最近Flying Lotus周辺のエクスペリメンタルヒップホップやヨーロッパ中心のダブステップを聴いていると、昔懐かしのトリップホップが無性に聴きたくてしょうがない
ベッドルーム向けエレクトロニックミュージックと言えば避けて通れないジャンル
ぶっちゃけ、Massive Attack・Portishead・Trickyの御三家おさえていればいいレベルの音楽だと思いますが、それ以外にも素晴らしい曲があるに違いない
偶然タワレコで発見したのがこのコンピ、CD4枚組でトリップホップ黎明期から00年代初頭にリリースされた60曲を収録
Prefuse 73やBoards of Canadaなんかも入ってるのですが、当時はトリップホップとして認知されてたようです
大好きだったLaikaの曲は入ってませんでしたが、Sneaker Pimps入ってるしこのボリュームなので大満足しています

2010年5月28日金曜日

Flying Lotus / Cosmogramma


ここ数年で知ってよかったと心から思えるアーティストNo.1がこのFlying Lotus
なんとジャズ界の大御所ジョン&アリス・コルトレーンを叔父・叔母にもつLAのビート職人
リリースしてきた作品がすべて高水準で、何度聴いても飽きません
美しい暗黒のサイケデリアがズブズブと足の先から頭の上まで覆い尽くす感覚がなんとも言えません
この最新アルバムは、まるであらゆる音楽の要素を取り込んだブラックホールに自分も吸い込まれたような錯覚に陥ります
10年代歴史的名盤のひとつとして語られるのは間違いないでしょう

Crystal Castles / ST


前作は世界的なインディエレクトロブームが下火になりつつあった時にリリースされたけど、評判はどうだったのでしょう?
Crystal Castlesの楽曲に関して言うと、00年代初頭にGigoloが数多くリリースしていたとんがったelectronic punkっぽい曲よりも、The Whipのリミックスでやった夢心地なソフトサイケ路線が好きでした
エレクトロというジャンルがある種形骸化してしまった現在、CCのニューアルバムを買う意味に疑問を感じていましたが、何気に米Pitchforkで意外に高評価なので聴いてみました
ハードな曲に関しては、やはり男女エレクトロデュオということでMiss Kittin & Hackerを連想してしまい、新鮮さや面白味を感じることは出来ませんでしたが、ソフトな曲はまるでマイブラかKOMPAKTを聴いているかのように気持ちがいいです

Starting New Blog

去年あたりまで別のブログをやってたのですが、1回の更新にかなり長文だったので面倒になって放置していました

この新しいブログはその辺の反省も含め、1回の更新につき購入したCDもしくはレコード一枚を紹介するシンプルな買物日記です

最近のCDショップの衰退に対しての個人的な意見をブログタイトルで表してみました

相変わらずCDはこまめに買ってるのですが、昔と比べてCDショップが面白くありません

その原因のひとつがダウンロード形式の音楽販売が一般化したことだと思っています

もちろん違法ダウンロードも

時代にそぐわない老人のたわ言みたいですが「MP3プレーヤーなんて燃やしてしまえ」と

さらにMP3にデータ化することも英語でburn mp3と表現します

ダウンロード販売で買わずに、「CD買ってMP3にしろ」と

本当は固有名詞を使いたかったのですが、林檎屋に訴えられたりしたら大変なので辞めました